理事長所信

素(そ)にして上質2020年度 理事長 加度 亮平

「素」とは全てを支える根のようなものです。根がしっかりするから、大きく育った幹や枝を支えることができ、上質な実がなるものです。私たちがいま根を張っている尾道は、敬愛する先輩方が創ってくれた最高の土壌です。根もまた、良い土壌がないと良い根に育つことはありません。私たちを育ててくれた先人への感謝の念を根底とし、私たちには根をさらに良いものに育て上げ、次代に継ぐ責務があります。

我々青年経済人が自社をしあわせな会社にする事が、まちづくりの根である。

まちは小さなコミュニティーの集合で出来ています。この小さなコミュニティーの1つとして会社が挙げられます。尾道青年会議所は会社の経営者や幹部が会員の9割以上を占めており、社員やその家族、関連会社の方々も含めると、尾道の経済への影響力は相当なものです。人生の大半を過ごすことになる会社をしあわせな会社にすることが青年経済人の努めであります。自分と自分の周りを明るく豊かにすることが尾道を明るい豊かなまちにすることにつながります。

また関わる人全てをしあわせにするためには、働きやすい環境を整える必要があります。もちろんツールやシステムなどを揃えるのも重要ですが、会社の根底になるのは人です。人が育つ環境と、成長を心から喜べる本当の意味での働き方改革を起こせる人づくりも私たちに求められています。

一般社団法人 尾道青年会議所【2020年度 テーマ】
橋渡しを担う我々だからこそ出来る魅力ある尾道の創造

2018年の西日本豪雨災害をはじめ、多くの災害の発生が「尾道は比較的安全な地域」という概念を崩し去りました。災害は築きあげてきたものや最も尊い命でさえも一瞬にして奪っていきます。災害からの早期復興には地域の連携が不可欠ではありますが、まずは、単純に「死なない事」が大前提です。防災は大事というのは誰もが思うことではありますが、その意識を啓蒙することは長期的ビジョンで見ていく必要があります。2017年に締結された四者協定を活かし、地域との橋渡しを得意とする青年会議所だからこそ出来る、子どもへの早期の防災教育を推進していかなければなりません。

また、こうした活動の促進にしても、前述のしあわせな会社をつくるにしても同士がいないとその活動に限界も出てきます。志を同じくする仲間を増やし、互いを尊敬し切磋琢磨できる場をたくさん作ることが、昨今問題視される出席率低下や活動意識の低下という問題の解決策と考えます。

ひとりで見る夢は夢でしかない。誰かと共に見る夢は現実だ。

「夢」がない者に「計画」はありません。「計画」がない者に「行動」はありません。「行動」がない者に「反省」はありません。「反省」がない者に「成長」はありません。「成長」がない者に「しあわせ」はありません。まずは夢を見て、その夢を語り合えるつながり作りが夢への第一歩です。そして、その描いた夢を形にし、共有することが最も大事です。その共有するためのツールとして、2020年代の活動指針を策定し、次代に引継いでいきます。

また、私たちの活動や、尾道青年会議所の魅力を発信することは、会員拡大にも効果的です。対外への発信力の強化には、SNSをはじめ多くの情報発信ツール活用する事で、従来の広報の手法を現代にあわせていかなければなりません。

むすびに

未来のことは誰にもわかりません。しかし、誰かが未来を思い描き、創造し、行動することで、未来が創られていきます。辛い事、嫌な事もあると思います。しかし、それらを乗り越えた先に成長があり、喜びがあるのだと思います。そして、そこに苦楽を共にし、切磋琢磨し、笑いあえる仲間がいたならそれがどれだけしあわせな事でしょう。そのような活動を私は皆さんとしたいと思いますし、尾道青年会議所の活動をそんな経験が出来る場にしたいと思います。基本を大切に根幹から強くあり続けるビジョンを持ち、強くてユニークな活動をしていきましょう。