理事長所信

理事長 太田 雄介
こころ ~Be Strong~ 2017年度 理事長 太田 雄介

本市は、のどかな北部の田園地帯から、歴史文化が薫る尾道水道周辺を経て、多島美を誇る南部の島嶼部に至るまで、やまなみ、まちなみ、しまなみのそれぞれの情景を有し、山と海と島の多彩な自然に恵まれて発展してきました。しかし、近年の世界情勢を見渡せば欧州や米国の例を持ち出すまでもなく、現代の人類社会はますます混迷の度を深めています。あらゆる分野で「安心・安全」の重要性が叫ばれていますが、実際のところ、我々が心底安心して頼れるものなど何もないようにさえ思えます。人は不安になると「強さ」を求めます。強くあることは大切なことです。しかし、それは勇ましい掛け声や力の誇示であってはなりません。真の強さとはこころの強さ。こころの強さがあるからこそ、相手にやさしくできる、周囲を思いやることができる、自分も苦しくとも共に頑張ることができる。私たちは今こそ、JC活動の原点を思い起こし、こころを強く持って前進しなければなりません。

自分たちのふるさとは、自分たち自身でつくりあげ、維持して行くもの。安心・安全なまちづくりは、行政任せでは実現しません。まちづくりへの取り組み自体が、地域社会の連携やコミュニティーの絆を深め、地域活性化につながります。

既存の活動のさらなる拡充に取り組みながらも、地域社会の安全確保には、例えば街灯や防犯カメラの増設といったハードも重要ですが、地域社会に暮らす人々の意識や「目」など、ソフトが極めて重要です。その意味で、地域の子どもや親の協力を求めながらもそれらの活動を通して世代を越えた協働と地域コミュニティーの連携深化、地域活性化を図ります。災害対応については、予想される災害への備えを強化するため、JCとして災害時にどう行動するか、組織をどう動かすかなど、具体的な対応策を準備することが必要です。十分な検討を重ねて具体策を決め、地域との連携も含めた、いざという場合のJC独自のマニュアルを作成したいと考えます。

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一般社団法人 尾道青年会議所【2017年度 テーマ】

地域の未来を築いていく上では、この地域に住む若い世代の人たちに、自分たちが住む地域により一層の関心をもってもらうことが必要であり、地域の特性を活かしたまちづくり事業へ積極的に市民に参画してもらうことで、誰もがこの地域を構成している一人であることを認識して頂くことが重要であります。その取り組みこそが、若き情熱と未来へと繋がる魅力溢れるまちづくりになると確信します。


ひとづくりは、国づくりです。将来にわたって安心して暮せる社会の基盤づくりです。これまで同様、いえ、さらに強力に子どもの教育事業を推進しましょう。次代を担う子どもたちが未来に向けて夢や希望を持ち、心身ともに健康な成長をするためには、大人が責任を持ち、いつの時代も変わらない道徳心を醸成する機会、また社会に触れる機会を積極的に創出していくことが必要だと考えます。学校がやってくれるだろう、地域の大人がやってくれるだろう、最後は誰かがやってくれるだろうと、大人や家庭、まして青年である我々までが他人任せの傍観者では、次代を担う子どもたちの豊かな人格形成は為し得無いでしょう。自分たちのために真剣に取り組む大人の背中を見て、社会に触れながら道徳心を育んだ子どもたちは、彼らが大人になった時、まだ見ぬ未来の子どもたちにその背中を見せてくれるはずです。それが、幸せなまちの未来創造に向けた、大きな一歩になると信じ、まずは自らが変わるという気概と覚悟を持ち、我々責任世代が率先して行動しましょう。


地域経済の担い手をめざす我々は、真に地域から必要とされる青年経済人とならねばなりません。一人ひとりが「個を高める」ことの重要性を認識し、そのための学びの場を創出して行きます。これまでも、スキルアップ研修など経営者向け事業を実施してきましたが、もっと基本的な意味で「個を高める」ための学びを進めます。見様見真似で一人前になることをめざすのではなく、経営者とは何かを理論的に理解して「リーダーシップとは何か」といったことを深く考えて、経営者としての資質向上をめざす研修です。ここで学んだことを、メンバー各自が自社などに持ち帰って活用したり、地域社会への貢献に応用したりできるような普遍性のある学びを実現したいと思います。


会員の減少傾向を直視し、危機感を持って会員拡大に取り組んで行きます。会員一人ひとりがもう一度、自分にとってのJCの魅力とは何かを認識し、それをもとに全員で新たな仲間づくりを進めましょう。これまでの会員拡大活動を精査し、その効果を正しく評価して、より有効な方法を模索し、会員獲得に役立つツールなどの整備も進めたいと思います。
人生最後の学校と言われるJCで、人生の成長期ともいえる40歳までの時間に、より大きく成果を果たす事が、私たちがJAYCEEであることの大きな意義の一つであり、価値であると考えます。共に切磋琢磨し、刺激し合い、学び合おうではありませんか。


本年度は創立60周年を迎える年でもあります。節目の年を全員で祝うとともに、これを次代のまちづくり推進の大きな契機とすることが重要です。未来を見据えた強固な土台をつくり、感謝のこころとつながりの大切さを再確認して、地域への恩返しを行ない、次代への夢をつないでいきましょう。
自分、JC、時代と向き合い、我々青年の手で未来創造の使命と責任を果たしていこうと訴えてきました。混迷を極めている今にあるからこそ、私たちの力を結集させ、尾道JCとしてこころ強く持ち歩んでまいります。次なる時代に、胸を張って引き継げる社会を目指して。