■具体的手法
まちの魅力や問題に向き合い、より良くしたいと考える15歳以上の方々を対象に、尾道青年会議所をはじめとするまちづくり団体、商工団体、大学、行政が協力し、『オール尾道』体制で発掘・育成のサポートを行います。また、一人ひとりのまちに対する想いを形にするため、尾道の企業・移住者・JCメンバーで伴走を行い、より現実的なものへと発展させ、最終的な発表の場として、しまなみ交流館にてコンテンストを開催します。
コンテスト形式にすることにより、多様なアイディアを持つ人財をより幅広く集めて参ります。また、賞というゴールを設定することでモチベーションアップを図ります。メンター・チューターによるブラッシュアップや基調講演や交流会などコンテストに至るまで多様な学びや繋がり、新しい発想が得られるようにします。そして、想いだけだったものが現実に近づくことで、尾道をより豊かにし、まちに寄与できる人財が育まれることを目指します。
まちをより良くしようと行動を起こそうとする方々の熱い想い、チャレンジする姿勢が多くの方に影響を与えることで「自分達もまちをより良くしたい」という意識を育み、地域創生の一助となるようなビジネスコンテストとします。
【事業全体イメージ】
① おのこん実行委員会
≪狙い≫
●それぞれの知見から多角的な意見を交え、より有意義なコンテスト開催を目指す。
●「オール尾道」体制で人財の発掘・育成のサポートを行う。
尾道商工会議所・因島商工会議所・しまなみ商工会・尾道大学・空き家再生プロジェクト・ONOMICHISHARE・尾道市・尾道JCのメンバーから構成される、官民の枠を超えたビジネスコンテストを企画・運営するための委員会を組織します。
② 「まちの持つ魅力や課題」をテーマとしたインタビュー 【6月末迄にHP掲載予定】
≪狙い≫
●尾道にある魅力と課題をコンテスト応募者に知って頂き、応募に向けての事前知識を学んでいただく。
●尾道において地域貢献ビジネスの先駆者である方の経験と町との関わり方、やりがいを知っていただく。
当委員会では、尾道市総合計画と広島経済同友会尾道支部が提案する尾道未来ビジョン2023を参考に、尾道市と広島経済同友会尾道支部から尾道の魅力や課題について聞き取り調査を実施します。尾道の魅力と課題を明確にし、さらに実際に尾道の空き家問題に対してビジネスを行っている空き家再生プロジェクト豊田様にインタビューを行い、コンテスト専用ホームページに掲載します。
③ コンテスト広報プラン(ビジネスプラン募集) 【6月8日~9月10日】
≪狙い≫
●コンテスト応募者を30組目指して、幅広い人財発掘を行う。
チラシ・ポスター・専用HPを作成します。尾道市立大学の協力を得て、広島県内の高校・大学へチラシ・ポスターを配布します。また、広島大学などの主要大学にはゼミへの訪問を行います。さらに、尾道市、尾道商工会議所、因島商工会議所、しまなみ商工会、ONOMICHISHAREの協力で、新規事業を検討している企業や個人、移住希望者向けの説明会やコミュニティーへの同行などで広報活動を展開します。また、Facebook広告などSNSでの宣伝を積極的に行います。
また、他委員会のメンバーに関しても積極的に広報へのご協力をいただきたいと考えています。
④ 第一次審査 【9月11日】
エントリー締め切り後、おのこん実行委員会で第一次審査を実施します。審査基準は最終コンテストと同じものを適用します。この第一次審査を通過した応募者から最大10組のコンテスト出場者を選びます。第一次審査に合格した参加者には、随時、メールで結果をお知らせします。
⑤ メンター制度・チューター制度導入
≪狙い≫
●出場者のビジネスプランをブラッシュアップしていく中で、相談や助言を通じて、専門的な知識を用い出場者をサポートを行い、育成を図る。
●尾道には多くの起業家(移住者)や経営者がおり、可視化させ、魅力の一つとして発信する。
メンターの方々には、エントリーされたアイディアに対して、相談や助言を通じて、専門的な知識を活用して出場者をサポートする役割をしていただきます。
また、チューターの方々には、スケジューリング調整などの庶務的な役割と、地域や職種に関する知識を活用してメンターを補助する役割をしていただきます。
メンターとチューターは、コンテスト当日の12月10日まで、最大10組の選ばれた出場者をサポートしていただきます。実行委員会では、それぞれのエントリーされたビジネスプランや職種等を実行委員会が総合的に判断し、メンターと出場者をマッチングします。メンター・チューターの皆様には必要に応じてミーティングや連絡を取っていただき、ビジネスプランとプレゼンテーションのブラッシュアップにお力添えをいただきます。
また、キックオフ発表会当日にメンターとチューターを対象にした説明会を実施します。メンター、チューターを行っていく中で重要になることや注意して頂きたいことなどをお伝えし、コンテスト参加者の想いをくみ取り、より趣旨にそった現実的なビジネスプランに導いていけるようサポートを行います。
⑥ キックオフ発表会・交流会 【9月30日 浄土寺】
≪狙い≫
●キックオフ発表会からコンテスト当日までのブラッシュアップ過程を経ることで、参加者自身や関係者がプロジェクトの成長過程を確認できる機会とする。
●交流会を行うことで、コンテスト出場者が地元経営者やメンターとつながりを築く機会とする。
第一次審査通過したコンテスト出場者を対象として実際に尾道に来ていただき、メンター・チューターとの顔合わせを行い、エントリー時点でのプレ発表を行います。
コンテストで完成されたビジネスプランだけを見ていただくのではなく、この発表会でまちに対する想いやアイディアを共有します。
⑦ 基調講演 【9月30日 浄土寺】
≪狙い≫
●ブラッシュアップを行っていただく前に尾道で事業を続けていく上で大切なことを共通認識としてもっていただく。
キックオフ発表会同日に尾道造酢株式会社 田中丸執行役員に基調講演を行って頂きます。創業440年の伝統と新しいアイディアを組み合わせたビジネスの可能性についての講演を行います。尾道の素材を活用し、SDGsやフードロスの観点からも考えられたビジネスを展開する尾道造酢の事例を紹介いただきます。その中で、コンテスト出場者に伝統と現代のニーズに対応したイノベーションの大切さや、新しい取り組みへの第一歩となるチャレンジ精神を学んでいただきます。
⑧ ブラッシュアップ期間 【10月1日~12月9日】
≪狙い≫
●メンターやチューターのサポートにより様々な知識やスキルを学び、より現実的なプランへと発展させていく中で、まちをより豊かにする意識を高めていただきます。
キックオフ発表会の後、コンテスト出場者はメンターやチューターのサポートを受けて、プランのブラッシュアップやプレゼンテーションスキルの向上に努めていただきます。
ブラッシュアップ期間中、メンターと出場者の打ち合わせの様子はチューターを通してSNSなどで発信していきます。
⑨ コンテスト広報プラン(観覧者募集) 【10月下旬】
≪狙い≫
●コンテスト出場者の熱い想い、チャレンジする姿勢を多くの方と共有し、チャレンジできる風土を内外に広く発信するため。
ONOMICHIビジネスプランコンテストの開催に向けた2度目の広報を行います。当日の一般聴講者150名を目標に、新たにフライヤーとポスターを作成します。連携するパートナーと協力しながら、広くコンテスト開催に向けた周知を行っていきます。
⑩ トークセッション 【12月10日 しまなみ交流館】
≪狙い≫
●本トークセッションをコンテスト出場者の方にお聞きいただくことで、このコンテスト後に自分の想いを現実に近づけていくために何が必要なのかを学んでいただく。
コンテスト当日にトークセッションを行います。「夢を現実にするために~想いをカタチにするアイディアと行動~」をテーマとし、株式会社季縁 北川代表取締役、株式会社NEWYOUTH若新代表取締役、株式会社GIVE&GIFT 中川代表取締役によるトークセッションを実施します。
夢を現実にし、ご活躍されている方々の原点や目指すビジョンをお話しいただく中で、コンテスト参加者には自分たちのプランが実現できるよう、夢と現実の距離感を縮めるモチベーションアップの機会とし、今後の発展性を考えていく上で重要な広い視野を獲得していただきます。
⑪ ONOMICHIビジネスプランコンテスト 【12月10日 しまなみ交流館】
アフター交流会 【12月10日 松翠園】
≪狙い≫
●出場者の皆様には、大きな舞台で自分たちの成果を発表する貴重な経験をしていただく。
●まちをより良くしようと行動を起こした方々の熱い想いやチャレンジする姿勢を肌で感じていただき、「自分達もまちをより良くしたい」という意識を育み、地域創生の一助とする。
ブラッシュアップ期間を経た最終的なビジネスプランを各出場者からプレゼンしていただきます。審査基準に基づき、審査員の皆様に審査を行って頂き、最優秀賞・優秀賞・次世代リーダー賞を決定します。
また、コンテスト終了後には出場者、審査員、メンターなどが交流を深める場を用意いたします。この交流会の場で各出場者のビジネスプランが実現に向けて動き出せるよう、より良い繋がりが出来ることを期待します。
⑫ 賞金について
賞金総額を20万円に設定しております。内訳としては最優秀賞5万・優秀賞3万・次世代リーダー賞2万をコンテスト終了後、受賞者に賞金としてお渡しします。残りの10万円に関しては、最優秀賞を受賞した方を対象とした事業補助金として実行委員会の口座にて管理致します。
最優秀賞を受賞した方が事業実現に向けて何かしらの活動、成果をあげた際に事業進捗報告書を提出して頂き、実行委員会にて内容の審査を行います。適切と判断された場合に限り、残りの10万円を支援金としてお渡しいたします。
尚、事業進捗報告書の提出期限はコンテスト終了後から2024年10月末までを期限とし、その期限が過ぎて支援金を使用しなかった場合、それぞれの拠出割合で団体へ返却します。
⑬ 本事業の検証方法
コンテスト開催後にコンテスト出場者を対象にした聞き取り調査を実施致します。聞き取り調査で本事業に得られた事や意識が向上したこと、今後の課題などを検証していきます。アンケートではなく聞き取り調査を行う事で、より具体的な検証と問題点の洗い出しを図ります。
⑭ 他団体への引継ぎ
本ビジネスコンテストをパッケージ化し、実行委員会に関わる各団体へ提出いたします。
また、実際に起業に向けて動き出すチームに関しては、実行委員会メンバーと連携しながら商工会議所、尾道地域中小企業支援センターに引き継ぎます。
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